コラム

鍼で小児喘息の症状を緩和させよう

小児喘息の症状について

小児喘息の約80%は3歳までに発症するといわれており、
その中でも2歳未満の子どもは特に、気道の組織量が多いにも関わらず気道が狭く、
痰を出す力が弱いため、痰が詰まったり腫れることによって
気管支が狭くなり、空気が通りにくくなる病気です。
呼吸をする度に「ヒューヒュー」という音がしたり、
咳が長く続いたりして呼吸困難になるほどの発作を起こすこともあります。
小児喘息は、早めに治療をすれば症状の悪化を防ぐことも可能です。

小児喘息の原因

子どもの自律神経は、もともと大人より副交感神経反射が過剰に動くようになっています。
体をリラックスさせる役割を持つ副交感神経反射が必要以上に働くと
リンパ球が減少するので、交感神経が優位になり、
アドレナリンを発生させて顆粒球が多くなります。
その結果、免疫機能も少しの刺激でも過剰に反応するようになり、
ハウスダスト、花粉、カビ、ダニ、食べ物、毛、動物、タバコや線香などの煙などに
アレルギー反応が出やすくなって、小児喘息を引き起こすと考えられています。
成長するにつれて自律神経のバランスは整ってきますが、
生活環境や様々なストレス社会の中で、
小児喘息にかかる子どもは増加傾向にあり、
なおかつ治るのに時間がかかるようになってきているのも事実です。

鍼で小児喘息の症状を緩和させよう

小児喘息の症状の緩和には、交感神経を高めて
副交感神経の働きを抑える必要があります。
鍼でツボを刺激すると、交感神経と副交感神経のバランスが整い、
免疫力が高まります。
また、東洋医学では、「皮膚」と「肺」は密接に関係しており、
呼吸器疾患に対して皮膚も治療するという考えがあるため、
小児喘息には小児鍼が有効であると考えられています。
小児鍼で日常的に治療を行うことで、小児喘息の発作の予防だけでなく、
免疫力や体力も高めて、健康な体づくりをしていきます。