コラム

鍼で腱鞘炎を改善しよう

現代人によくある腱鞘炎

パソコンやスマートフォンの使い過ぎで、手や指、肘が痛むことはありませんか?
それは腱鞘炎の症状かもしれません。
腱鞘炎とは、腱の周囲を覆う腱鞘に炎症が起きている状態です。
そうなると、痛みや腫れ、また患部の動かしづらさなどの症状が現れます。
ペットボトルのキャップが開けられない、ドアノブを回せない、字が書けないなど、
生活の様々な場面で不自由を感じるようになります。
腱鞘炎の原因は、使い過ぎと言われています。
同じ関節を反復して使い続けることにより、炎症が起きると考えられています。
病院での治療は、抗炎症薬の内服や湿布薬の塗布が一般的です。
それでも痛みが治まらない場合は、ステロイドを注射することもあります。
そのような治療をしばらく続けても、症状が緩和しない時には、
手術が勧められることがあります。
腱鞘を広げるような手術が行われますが、必ずしも完治するわけではないのです。
手術によって神経を傷つけ、筋力が落ちたり握力が低下したりすることがあるのです。
そのようなリスクの高い手術以外で、症状を緩和させる方法はないのでしょうか。

鍼治療で痛みが着実に軽減

多くの方が、鍼治療により症状の軽減を体験しています。
鍼治療は患部だけではなく、全身をよく観察し調整していきます。
ひとり一人の状態をよく観察して原因を突き止め、患者さまに応じたつぼ選びを行います。
同じ腱鞘炎の症状でも、原因により鍼治療に使うつぼが違ってくることがよくあります。
使い過ぎにより負担がかかっている部分をほぐし、全身のバランスを整えていきます。
このように、患者さまひとり一人に合わせた治療を実施することにより、
腱鞘炎の根本的な治療を目指します。
全身のバランスを整えていくので、
患部だけでなくお体全体の調子がどんどん良くなります。
治療を始めてすぐに、痛みの軽減を実感する方もおられます。
患者さまの体質・生活スタイル・治療を始めるまでの期間により、個人差があるので、
ゆっくり時間をかけて少しずつ症状が軽減し、完治に至ることもあります。
病院で手術するしかないと言われた方も、
鍼治療によって腱鞘炎の痛みを軽減させることができるのです。