今、女性の間でお灸がブームになっています。
高齢者だけでなく、20代の若い女性も自宅で気軽にお灸をすえて、
アロマテラピー感覚で、楽しみながらリラックスをしているといいます。
彼女たちがお灸を始めたきっかけは、現代女性特有のプチ病のようです。
冷え、肩こり、腰痛、月経痛、月経不順や、気持ちの落ち込みなど、
「病院にいくほどではないけれど、なんとなく不調で、やっぱりつらい……」
という女性にお灸が見直され、支持されているのです。
お灸の効果は主に3つ。
一つ目は、お灸のもぐさの香りは、お香のような香りで、
日本人になじみがあり、リラックス効果が高いことです。
二つ目は、もぐさの精油成分
「チオネール」
によって、
自律神経のバランスが整えられます。
三つ目は、お灸で体が加熱されて起きる生体反応
(ヒートショックプロテインの発生)により、
免疫力が高まるのです。
ではなぜお灸が現代女性のプチ病に効果があるのでしょうか?
現代は働く女性が増え、仕事や人間関係のストレス
不規則な生活習慣、運動不足などから
自律神経のバランスを壊しています。
自律神経は、内臓の器官・組織を支配しており、
細胞活動の調節を行うことで、内分泌因子(ホルモン)の放出の調節を行い、
ホルモン作用をコントロールします。
そのため、自律神経の不調が起これば、
女性ホルモン分泌にも悪影響が起きるのです。
自律神経の調整にはお香がよく作用するため、
現代女性のプチ病に大きな効果が期待できるのです。