急なのぼせ、動悸、息切れ。また理由もわからずイライラ……。
更年期の症状はとても辛い時がありますね。
また、最近では、若い女性にも『若年性更年期』といって、
更年期障害のような症状が出る人も増えてきました。
ストレスなどによって自律神経のバランスが崩れ、
ホルモンの分泌バランスが悪くなると、
更年期障害と同じような症状が現われやすくなるようです。
さらに、怒りや不安などのネガティブな気持ちが心を覆い、
うつ的な気分になる女性も多いようです。
こうした更年期の症状は、出方も程度も人それぞれなので、
なかなかその辛さを他人には理解してもらえないようです。
つらい更年期の症状をお持ちの方は、
まず、自宅でできる処方として、
『骨盤』を温めるよう心がけてください。
湯船に毎日つかり、日中も腹巻き、携帯カイロを利用しましょう。
また、自宅で簡単にできる市販のお灸も利用するといいですね。
今は煙が出ないタイプや、香り付きのもの、火を使わないものなど、
種類が豊富です。好みのものを選ぶといいでしょう。
お灸をする場所ですが、
ほてりやのぼせには足裏の真ん中あたりにある湧泉(ゆうせん)や
膝のすぐ下の外側にある足三里(あしさんり)がお勧めです。
逆に身体の冷えが気になる時には、
親指を背中側にして腰に手を当てた時にちょうど親指があたる、
腎兪(じんゆ)のツボが良いでしょう。
更年期症状全般に有効とされているのが、
くるぶしの内側から指3本分上にある三陰交(さんいんこう)と
膝の内側から指4本分上にある血海(けっかい)。
ここはホルモンの分泌を促しますので、
自律神経失調や胃腸が弱い人にもよく使われるツボで、
生理痛などにも有効です。
手首外側にあるしわの中央にある陽池(ようち)もよく 知られています。
当院では、熟練の鍼灸師が治療を行いますので、
辛い更年期の症状をお持ちの方はぜひ、相談してください。