コラム

蓄膿症に効くお灸のツボ

蓄膿症とは?

蓄膿症は、副鼻腔に膿が溜まる病気です。
症状としては鼻水や鼻づまりに加え、頭が痛くなる、重くなる、熱が出るなど。
慢性的な症状が多いですが、中には急性の症状もあり、
重度の場合は手術及び入院が必要となるため甘く見てはいけません。
慢性の場合でも「ただの鼻炎」と決めつけて診断を受けずにいると、
たまった膿が細菌の繁殖場となってしまい、強い悪臭を放つ原因になり得ます。
自分では気づかなくても周囲の人に口臭を悟られることもあるため、
症状が一致していたり周囲の人から指摘を受けたりした場合は医師の診察を受けましょう。
早期に受診し抗生物質など医師から処方された薬を飲み、
鼻うがいなどで清潔を保つことで改善が図れます。

蓄膿症に効くお灸

慢性的な症状が一般的な蓄膿症は、お灸でも改善が図れます。
蓄膿症の症状が長く続いている人は背中にある特徴が認められます。
注意して見たいところは、肩甲骨の内側縁。
皮膚が内側縁に沿って変色し、下方にまで及んでいることもあります。
変色の様子としては、湿疹のような模様や艶を失い汚れた色などが挙げられます。
その様子を左右とも確認し、お灸をする場所を決めます。
基本的には蓄膿症に効果があるツボを、内側縁に沿って頭に近いところから順に
5つ(肩中ユ、天リョウ、風門、肺ユ、天宗)のツボにお灸をします。
もっと下部まで変色がある場合は、更に3つほどツボを追加する場合もあります。
また、蓄膿症は左右で差が大きい場合もあるため、
その場合は酷い方の腕の小海と呼ばれるツボにもお灸をします。
間隔を開けると効果が得にくいため、できれば毎日行いたいところですが、
施術が辛ければ定期的に休む日を設けても良いでしょう。
3か月程度経過すればかなりの改善が望めますが、肩甲骨という自分では
難しい場所のため、鍼灸院で施術を受けることが必要となるでしょう。