コラム

水分不足による膀胱炎をお灸で改善

女性に多いトラブル「膀胱炎」

おしっこのトラブルが女性に多い最大の理由は体の構造の違いにあります。
女性の尿道は男性と比べ短く、膀胱に圧力がかかるとおしっこが出やすくなること。
また、尿道が短いため細菌に感染しやすかったり、
妊娠・出産の際に尿道や膀胱を支える筋肉が緩み、弱くなることも原因の一つです。
代表なトラブル「尿路感染症」の中でも、割と身近なのが膀胱炎。
周りにも膀胱炎にかかったことのある人が少なくないのではないでしょうか。

膀胱炎には急性と慢性があり、排尿時の痛み、頻尿、残尿感を伴うのが急性膀胱炎、
症状が軽く、自覚しづらいことも多いのが慢性膀胱炎です。
健康な人は十分な抵抗力があるため膀胱炎になることはほとんどありませんが、
長時間トイレに行くのを我慢した時や、疲れ、風邪、冷え、
ストレスなどで抵抗力が弱まっている時に膀胱炎を起こしやすくなります。

膀胱炎を防ぐために

基本的には、普段の生活から以下のようなことを気にしていれば膀胱炎は防げます。
1.トイレを我慢しない。
2.水分を十分摂り、どんどんおしっことして出す。
3.過度なダイエットは避け、バランスの良い食生活を心がける。
4.適度な運動と、十分な睡眠で、疲労やストレスを溜めないようにする。

※思い当たる点があったら泌尿器科へ行きましょう。膀胱炎には抗生物質の投薬が大変有効です。

膀胱炎になってしまったら

膀胱炎になったかな?と思ったら、まずは泌尿器科を受診しましょう。
症状に合わせて抗生物質を処方してくれます。
また、薬に頼り切らない治療法として、鍼灸治療など東洋学的なアプローチも有効です。
体の内側から自己治癒力を高め、膀胱炎になりにくい体作りをしましょう。

膀胱炎に効くツボ
・ 至陰(しいん):血液循環を改善するツボ。足の小指の爪の根元から3~4ミリ外側にある。
・ 曲骨(きょっこつ):泌尿器の諸症状に効果のあるツボ。恥骨のすぐ上にあるまん中のくぼみ。
・ 三陰交(さんいんこう):婦人科系全般に効果のあるツボ。内くるぶしの骨の一番高い部分から指幅3本分上。
・ 中極(ちゅうきょく):排尿障害の改善によく効くツボ。おへその下側へ指幅約4本分さがった所。
・ 気海(きかい):全身の機能を調節し整えてくれるツボ。おへその下側へ3センチぐらいさがった所。
・ 水道(すいどう):排尿障害の改善によく効くツボ。中極から左右両脇へ指幅約2本分ぐらい離れた場所。
・ 腎兪(じんゆ):腎疾患等に効果のあるツボ。肋骨の一番下の先端と同じ高さの場所で、背骨をはさんで両側にある。
・ 膀胱兪(ぼうこうゆ):その名の通り、膀胱に関わる症状に効くツボ。仙骨の上から2番目のくぼみから左右に指幅1本分外のところにある。