お灸は現在から2000年以上にも前に行われていた治療法で、
中国北部に位置する民族が独自で生み出した民間療法とされています。
この治療法はやがてはインドに伝わることになり、
お灸と医療について研究が重ねられた結果、
現在では東洋医学として日本にも広く伝えられています。
お灸の始まりは中国民族の素朴な生活習慣から生まれました。
具体的には、生きている人間から発せられる熱を維持することで
死者の身体が少しずつ冷たくなっていくことを防ぐことができるのではないか、
と考えた当時の人々がお灸を発明したといい、
その効果による肉体の延命を目的としていたのです。
また、中国やインドのように砂漠の多い地帯には、
お灸の原料となるよもぎが多く採取できます。
こうしたことから、お灸の治療法は飛躍的に進歩することになり、
長生きするための治療法として広まっていったのです。
現在のように厳しい寒さに耐える設備や衣類も十分ではなかった時代、
このお灸を寒さ対策に役立てていたという例もあります。
お灸は本当に効果があるのかを疑問に思う人もいます。
しかしお灸は日本でも古くから親しまれている治療法の一つであり、
ツボをピンポイントで刺激することで様々な病気への
改善効果が期待できることが、現代医学でも立証されています。
お灸は歴史のある治療法ですから、身体全体を温める効果やリラックス効果、
肩凝りや腰痛を改善する効果などに期待ができます。
日本では、戦時中もお灸が病気治療に一般的に行われていたので、
歴史だけでなく信頼性のある治療法であることは間違いありません。
また、お灸は身体の奥深くからじわじわと温かくなってくるので、
自然治癒力を高めると共に、冷え性や便秘などの症状にも
非常に有効な治療法となっています。
お灸の効果は表面的な治療だけでなく、内側からの改善を目指すものなので、
治療後は身体が軽くなる感覚を実感していただけます。