ここ最近、若い女性に多く発症しているといわれるメニエル氏病ですが、
一体どんな病気か知っていますか?
メニエル氏病は、突然起こる激しい回転性のめまい、難聴、耳鳴り、
耳閉感が同時に起こる症状です。
多くの場合、吐き気や嘔吐、冷や汗などの症状を伴います。
通常30歳から50歳に多く見られ、直接の原因はわかっていませんが、
病気の本体は内耳の水ぶくれ状態(内リンパ水腫)といわれています。
めまいの発作は軽いもので数分〜数時間、重いものだと2〜3日続くこともあり、
ほとんどの場合、発作は数日から数ヶ月の感覚で繰り返し発症します。
メニエル氏病にかかりやすい人の傾向として、以下のようなものがあります。
・ 几帳面、神経質な性格の人
・ ストレスを溜めやすい人
・ 肉体的な疲労が溜まっている人
・ 睡眠不足の人
・ あまり運動をしない人
メニエル氏病は命に関わる病気ではありませんが、何もしなければ症状は悪化していきます。
耳の聞こえづらさやめまいを感じている人で、上の傾向に当てはまる場合は、
早めに専門医に相談しましょう。
症状の頻度や重さに合わせて、様々な治療法があります。
特に、精神的ストレスが強く影響するメニエル氏病では、
患者の体質や生活環境を考慮した上で、治療法を選び、処置していくことが重要です。
手術や薬物療法といった方法もありますが、
特に注目されているのが鍼灸治療を始めとする東洋医学を取り入れた方法。
病院ではなかなか回復が見られなかったが、
鍼灸治療を行うことにより良い効果を得られた、という人も少なくありません。
また発症してから早い時期に鍼灸治療と西洋医学を併用した処置を行うことで、
より高い効果を得られることが医学的に証明されています。
数はあまり多くありませんが、
メニエル氏病専門の治療を行っている治療院に
一度相談してみるとよいでしょう。
・ 神道(しんどう):背中にある、精神的ストレスの緩和に有効なツボです。
場所は、首を前に曲げたとき首の付け根に大きく出っ張る背骨の突起から、
下に数えて5個目の突起の下にあります。
・ 身柱(しんちゅう):こちらも背中にある、ストレス緩和に効くツボです。
神道の少し上あたりにあり、首の付け根の出っ張ったところから背骨へ
くぼみ3つ目のところに位置しています。
・ 申脈(しんみゃく):腰痛のほか、めまいや耳鳴りに効果のあるツボです。
足の外くるぶしの真下あたりにあります。
・ 照海(しょうかい):こちらも足にあるツボで、血行を促進し、
冷え症や婦人科系の症状に効果のあるツボです。
足の内側のくるぶしの一番高いところから、下2cm程の骨のきわのくぼみにあります。